オフィスのセキュリティ対策は万全ですか?
「ウイルス対策ソフトを入れています…」
1つのセキュリティ対策としては効果的でしょう。
しかし、オフィス全体を守れるかと聞かれると疑問が。セキュリティ対策で重要とされるポイントは主に3つ。
正直、上記を実践している事業者というのはごくわずかです。
例えば、ビジネスフォンでもセキュリティ対策できることを知っていますか?
今できるすべてを実践して初めて、十分なセキュリティ対策と言えます。では、今回はビジネスフォンの使い方としてセキュリティ機能をご紹介しましょう。
▶︎目次
ビジネスフォンには様々な便利機能があり使い方によってはセキュリティ対策に。特に、”物理的”な側面からオフィス内のセキュリティ対策の強化に効果を発揮します。
ビジネスフォンには”セキュリティセンサー連動”に対応した機種が。
セキュリティセンサー連動とは赤外線センサーによって、第三者の不正侵入を感知するシステムのこと。夜間や早朝など、オフィス内に不正侵入を感知すると自動で音やランプで警告、通報するシステムです。
使い方によっては警告音で第三者を威嚇しつつ、警備員が駆けつける時間を稼ぐことができます。
ビジネスフォンには”セキュリティ放送”に対応した機種も。
セキュリティ放送とはセキュリティセンサー連動が反応した際に、自動で館内放送するシステムのこと。ビジネスフォンには全機同時放送する機能があり、第三者に対して警告音を自動で放送できます。
使い方によっては定期放送することも、センサー連動させずにオフィス内のセキュリティ強化が可能です。
ビジネスフォンには”リモート確認”に対応した機種もあります。
リモート確認とは1日1回、決められた日時にビジネスフォン(内線電話機)を呼び出すシステムのこと。仮に、ビジネスフォンの呼び出しに応答がないときは、登録された連絡先に自動で通報もできます。
使い方によっては小規模事業所の稼働状況を自動で確認、万が一にも対応できる訳です。
ビジネスフォンの便利機能の使い方によっては、物理的なセキュリティ対策の強化ができます。しかし、冒頭で紹介した通り、オフィス内のセキュリティ対策はネットワークにも施す必要があります。
”アウトバウンド攻撃”というのを聞いたことがありますか?
アウトバウンド攻撃とはセキュリティの甘い入り口を狙い、ネットワーク全体を掌握する不正アクセスのこと。パソコンやサーバーなどのセキュリティを万全にしていても、他の入り口が甘いと乗っ取られる可能性があるのです。
IoT(ものとネットワークの連携)が進む現在、ビジネスフォンの多くがネットワークに接続されています。
つまり、ビジネスフォンにつながるネットワークにも十分なセキュリティ対策を施す必要が。ビジネスフォンがアウトバウンド攻撃の標的に、不正アクセスの窓口にしない対策が求められる訳です。
ビジネスフォンにつながる、またはネットワーク全体に施すべきセキュリティ対策は主に3つ。
まず、ビジネスフォンを不要な外部通信から遮断してしまいましょう。
電話回線しか使わないのに、ビジネスフォンをネットワークに接続してはいませんか?ネットワークに接続してさえいれば、ビジネスフォンも不正アクセスの入り口になります。
不要な外部通信は極力遮断し、どうしても必要な時だけ一時的に接続するのが安心です。
次に、ネットワークに対して”ファイアウォール”を設定することをおすすめします。
ファイアウォールとはネットワークからの不正アクセスを感知、通報するシステムのこと。世界中で広く普及しているシステムなだけに、簡単に導入でき高い効果が期待できます。
常に最新のシステムを導入し、進化し続ける悪質な手口に対応することが重要です。
最後に、SSL/TLSのような”通信の暗号化”をすることも欠かせません。
最近では携帯(スマホ)からビジネスフォンにアクセスし、電話帳などのデータを閲覧できます。仮に、やりとり中のデータを第三者に盗聴されていたら、重要なデータを盗まれる危険が。
その点、通信の暗号化をしておけば、万が一に盗聴されていても解読されにくいのです。
今回は、セキュリティ対策につながる、ビジネスフォンの便利機能の使い方についてまとめてみました。
例えば、セキュリティ対策としてビジネスフォンには以下のような使い方が。
上記のような使い方をすることで、”物理的”な側面ではオフィスのセキュリティ対策につながります。
ただし、あくまで”物理的”な側面のみなので、”ネットワーク”に対しても対策する必要が。ビジネスフォンがアウトバウンド攻撃の標的に、不正アクセスの入り口とならない対策が求められるのです。
ぜひ紹介したビジネスフォンの使い方、対策を参考にしてオフィス内のセキュリティ強化に役立ててください。